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八点鐘の航海日誌                     

熊本の Bar 八点鐘 (現在は営業しておりません)                                                                          毎日が新しい船出… そんな毎日の「航海」を 書き綴ると致しましょう。

Category :  船長の独り言
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同業知人の話では中州も大阪南も、mixiのお友達によると北新地も暇?
特に、ウチみたいに開業1年やそこらでは御常連のお客様も少なくて苦戦を強いられて当然ではありますが…
でも此処数日は、昨年の同じ時期とは較べるべくもありませんが、少しだけ年末らしさが戻って来たような?

ウチの店は場所柄の所為なのか、県外のお客様や初めてのお客様が飛び込みでお見えになります。
昨日も、そんなお客様が…
私と同年代の男性のお客様です。

カウンターにお座りになってマッカランのロックを2杯程召しあがった後で、
「テネシーワルツをお願いします…」
「エッ? テネシーワルツですね?」
思わず聞き返してしまいました。

何故って、このカクテルは終戦後間もない頃に日本で作られたカカオリキュールベースの甘い女性向きのカクテルで、アメリカの名曲テネシーワルツ(日本では高倉健の元奥さん、江利チエミが歌ってヒットした曲)をイメージして作られたと聞いていますが、

去りにし夢
あのテネシーワルツ
懐かし愛の唄
面影偲んで今宵もうたう
あのテネシーワルツ

って歌詞のとおり、失恋の歌です。
映画「ぽっぽ屋」の中で高倉健が歌っていたので覚えていらっしゃる方も?
今は、召しあがる方も殆どいなくて、若いバーテンダーの中にはレシピどころか名前も聞いたことが無いって方もいるんじゃないでしょうか?

オーダーをお作りして差し出すと、チョット口を付けただけでジッとグラスを眺めていらっしゃいます?
まさか、カクテルの由来どおり失恋?
しかし、60絡みの歳で失恋は無いだろうとか、何しろ30年ぶりに作ったカクテルですのでレシピを間違えたのかと心配になったりで、
「お口に合いませんでしたか?」とお聞きすると、
「イエ、実は私も若い頃バーテンやってたんです。 このカクテル教えて呉れたのは中山さんですよ。 確か中山さんでしたよね?」
「エ~ッ! どうして私のこと御存じなんですか?」
「平井です。昔一緒に働いてた… 覚えてませんか?」
「そう言えば… 何となく昔の面影が… アルバイトの?」
「そうそう、私は大学生でアルバイトでしたが… 泣きそうな顔した蘇州のホステスさんを見た中山さんが、失恋して泣いてるに違いない からって作ったのがコレですよ。」
「そんなことも有りましたか…?」
「いやぁ~ね、先日の夕方、お店の下を通りかかったとき看板を出してる中山さんを見かけたんですよ。どっかでお会いした方だと思いながら通り過ぎたんですが、今日思い切って来て見て良かった…」
「ハハハ、失恋のカクテルを前に考え込んでいらっしゃるから… 失恋じゃなくて失礼しました(笑)」

そんなに仲が良かった訳じゃありませんが、昔話に花が咲いて思いがけない同窓会でした。

そうそう!
失恋なさった女性のお客様がいらしたら飲みに来て下さい。
テネシーワルツをお作りしますよ (^_-)-☆


☆クリスマス・イブまで、寂しい女性のお客様にはシャンパンをサービス致します。

☆年内は30日まで日曜日も休まず営業致します。
 尚、年明けは2日から営業します。
 

当店は、お客様お一人お一人のお時間を大切にお過ごし頂く為に、
私の独断と偏見で大人の男と女のお客様限定とさせて頂きます。
(25歳未満のお客様と7名様以上の団体様はお断りし
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